株式投資を始める際に、覚えておきたいことが損切りの仕方です。
投資を始める目的といえば、今よりも資産を増やすことでしょう。少しでも資産を増やすためには、なるべく損を発生させないことが大切です。ただ、株式相場というのは、変動を繰り返しているものです。
業績好調な銘柄を選んだつもりでも、想定外の原因で下がり始めることは少なくありません。そんな下がり始めに気付いた時に行う対策が損切りです。
株式投資を始める時に、絶対に損をしたくないと考える人は少なくありません。損をしないためには、購入をした時よりも1円でも高く売ることが有効です。そのため、購入した株が下がったのを見た時、早い檀家で手放すのではなく、もう一度価格が上昇し買値よりも高くなるのを待つのが得策と考える人もいるでしょう。
レンジ相場のように、一定の間隔で変動を繰り返している状態であれば、下がっても戻る可能性は高いでしょう。しかし、株価全体が下がり始めているなど、大きな変動が見られる場合は、買値に戻らない可能性があります。
買値に戻らない場合、待ち続ければ待ち続ける程、損をしてしまうことになります。そのことを考えると、相場全体が下降しているなど、大幅な変動があった場合は、早い段階で売ることがおすすめです。それが、損切りです。
損切りを行えば、その分資産が減ることになります。資産が減るのは大きなデメリットと考える人もいますが、購入したタイミングよりも10%下がっただけの時期に売るのと、50%下がった時点で売るのでは失う金額に大きな差が出ます。失う金額が大きくなれば、次に新たな銘柄を購入する資金が減り、元の状態に戻すだけでも大変な状態となってしまいます。そのことを考えると、大幅な下降に気付いたら、早い段階で売る覚悟を持っておくことがおすすめです。
損切りのタイミングは人によって様々ですが、株を始める時点で10%下がったら損入りをするなど自分なりの目安を決めておくと良いでしょう。目安を決めずに株取引を始めると、相場が下降し始めた時、どのタイミングで手放せば良いか分からない状態となってしまう可能性があります。
それに対し、一定のルールを決めておけば、想定外の下落が始まった場合でも、落ち着いて損切りという方法を選べるようになります。株取引の仕方に決まりはなく、損切りはしないという人も少なくありません。ただ、少しでもリスクを減らしたいのであれば、損切りという方法を考えておいて損がありません。